知っておきたい!女性用育毛剤の有効成分について
育毛剤を使ううえで最低限知っておきたい有効成分についてまとめてみました。育毛剤に配合されている有効成分は以下に紹介するように、大きく分けて4つに分類できます。
◎血行促進する有効成分
抜け毛や薄毛の誘因としてほとんどの人に当てはまるのが血行不良です。毛乳頭への血液量を増やすことで髪をつくる毛母細胞に必要な栄養やエネルギー、酸素を与えて毛根の代謝を促進します。頭皮が硬くなっていたり、頭皮の温度が低い人には特にこれらの有効成分が有効だと思います。
有効成分 |
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センブリエキス、ショウキョウチンキ、ニンニクエキス、塩化カルプロ二ウム、ニンジンエキス、ビタミンE(トコフェロール)、ニコチン酸アミド、オリザノール、ミノキシジルなど |
◎毛母細胞を活性する有効成分
血行を促進しつつ、髪をつくりだす毛母細胞に作用して新陳代謝を高めてくれるものです。髪にハリやコシがなく、細い毛が目立つ、薄毛が気になる方には特に有効だといわれています。
有効成分 |
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パンテノール、プラセンタエキス、アデノシン、ニコチン酸アミド、ペンタデカン酸グリセリド、t-フラバノン、チクセツニンジン、ビオチン、アミノ酸など |
◎殺菌作用がある有効成分
頭皮環境を清潔に保つためには雑菌の繁殖を防ぎ、皮膚常在菌のバランスを保ってフケや炎症を防ぐことが大切です。頭皮が乾燥していたり、オイリーだと菌バランスが崩れやすいです。
有効成分 |
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塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシンなど |
◎皮脂抑制作用がある有効成分
過剰に皮脂が分泌されるとベタつきやニオイの原因になり、頭皮環境が悪化しやすいです。女性は男性ほど皮脂の過剰分泌には悩まないですが、皮脂の酸化には要注意です。
有効成分 |
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塩酸ピリドキシン、ジエチルスチルベストロール、チオキソロンレシチン、イオウなど |
◎抗炎症作用がある有効成分
紫外線や皮脂が酸化した過酸化脂質の刺激、間違ったヘアケアによる頭皮の炎症は毛根にダメージをあたえ脱毛の原因になることも。頭皮が赤い色をしている方は炎症が起きているので要注意です。
有効成分 |
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グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、塩酸ジフェンヒドラミン、酢酸ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、シコンエキス、アズレンなど |
◎保湿作用がある有効成分
頭皮が乾燥しているとフケや炎症など頭皮トラブルが起こりやすくなります。顔に比べて頭皮のバリア機能は弱いため、保湿成分を補うことで乾燥を防ぐことが大切です。
有効成分 |
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BG、加水分解コラーゲン、トレハロース、ヒアルロン酸Na、グリセリン、コンドロイチン硫酸など |
◎男性ホルモンを抑制する有効成分
プロペシアが登場するまでは男性型脱毛症に効果がある成分としてよく配合されてきましたが、今はほとんど見られなくなりました。女性化するなどの副作用があり、女性用育毛剤に配合されていることはまずありません。
有効成分 |
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スピロノラクトン、エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロールなど |
女性の薄毛・抜け毛は、ストレスや女性ホルモンの減少、男性ホルモンの影響など何らかの理由からヘアサイクルが正常に機能しなくなっていることが原因なわけですが、理由はなんであれ、ヘアサイクルを正常にするには、血行促進と細胞賦活(新陳代謝を促進すること)が必要です。
びまん性脱毛症であれ、分娩後脱毛症であれ、牽引性脱毛症であれ、血行と新陳代謝の促進が育毛の肝になるので、女性用育毛剤には、血行促進成分や毛母細胞活性成分のいずれか、あるいは両方が必ず配合されています。
この2つの成分を中心に殺菌剤、消炎剤、抗フケ剤、角質溶解剤、ビタミン剤、保湿剤などが独自のバランスで加えられることで、オリジナルの育毛剤ができあがります。
男性用と女性用の育毛剤での有効成分の違いとは?
有効成分についてなんとなく理解できたところで、ついでに「男性用と女性用の育毛剤の違いって何?」という育毛剤を使ううえでよくある質問にも答えておきますね。
育毛剤で男性用と女性用が分かれているのは、性別によって薄毛の原因が違うからであり、効き目のある有効成分や濃度、そして頭皮環境が違うからです。
例えば医薬品の育毛剤に配合されている血管拡張作用のあるミノキシジルですが、男性用の育毛剤では5%が標準的な濃度ですが、女性用だと1~2%が限度です。
この理由ですが、女性は1~2%のミノキシジルの濃度でも十分な発毛効果がみられるからということ、それから高濃度のミノキシジルを使うと、体毛が濃くなるなどの副作用がでてくるからです。
※ ですから、「ミノキシジルが5%と高濃度だから効果がありそう!」と男性用のミノキシジル配合育毛剤を使うと大変なことになります。
また、男性の頭皮は女性に比べて皮脂が多くかなり脂っぽいということもあり、フケや痒みなどの症状も多いことからメンソールなどのスーッとする爽快感を得られる清涼剤、皮脂分解成分、抗菌成分等が多く入っています。
こうした男性の頭皮向けに配合された清涼剤、皮脂分解成分、抗菌成分等は、女性の皮脂量が少なく乾燥がちでデリケートな頭皮に使うと、刺激が強いことが多く、炎症、かぶれの原因になってしまうことがあります。
女性でもオイリー肌の人などは、男性用の育毛剤のほうがさっぱりしていて気持ちよく使えるということで愛用している人もいるようなんですが、成分の違いや濃度の違いから女性が男性用の育毛剤を使うと刺激を感じてしまうことが多いということは覚えておくといいと思います。
有効成分は濃度が高いほど効果があるのは確かですが、同時に刺激も強くなります。同じ有効成分が配合されていたとしても、男性用のほうが有効成分の濃度が高かったり、女性用育毛剤には配合されていなかったりするのは、頭皮の状態には男女差というものが存在するためなんですね。
基本的には女性用育毛剤は「頭皮へのやさしさ」を考えて商品設計されているため、保湿力が高く、低刺激でマイルドなものが多いです。
どうやって育毛剤を選ぶべきか?
育毛剤は、その効果・効能に「脱毛予防、育毛・発毛促進」を謳っているように、紹介したような有効成分がきちんと入っているものを正しく使えば、望むような効果が期待できるものです。
ただ、育毛剤の効果効能を引き出すためには使い方が肝心です。
◎ 自分の頭皮に合ったものを使うこと
◎ 頭皮を清潔にしてから使うこと(←浸透力が違ってきます。)
◎ 使用上の注意は必ず守ること
◎ これ!と決めた育毛剤は最低でも3ヶ月、できれば6ヵ月(半年間)は使ってみること
◎ 育毛剤だけに頼らず、髪に悪いヘアケアや生活習慣も見直すこと
通販や市販で購入できる育毛剤は基本的には「売ったら売りっぱなし」というものがほとんどなので、何かトラブルがでたり、使っているうちに感じた疑問や髪や頭皮の変化や感触について相談できないというデメリットがあります。
それを考えると、購入後もメールや電話でその道のプロや専門家に相談できる女性用育毛剤があれば、安心感が違いますよね。アドバイスに従って、毎日の育毛ケアを行えばいいわけですから、不安を感じることなく、そして何より挫けることなく頑張れるはずです。

髪の悩みは千差万別、ひとによってさまざまです。
最近、抜け毛が増えた
子供を産んで2年、まだ毛が抜ける
まだ若いのに頭頂部の髪が薄くなってきた
前髪がへたれて、朝のスタイリングが決まらない
このまま髪がなくなるのではと不安でたまらない
こうした悩みに対して、具体的なケア方法だけでなく、ストレスケアや食生活など頭皮や髪の毛以外のことにも 『ひとりで悩まないでください!』とアドバイスしてもらえるのが「マイナチュレ」です。
ひとりで悩みがちな髪の悩みですから、相談できる相手(しかもプロ!)がいるというだけでも相当、気持ち的には楽になれますし、心強いですよね。